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カビ対策について

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2018/05/30(水) 家づくりのこと
梅雨の時期はもちろん、日々の暮らしの中でやっかいなものの一つがカビです。
換気を心掛け、家の中の温度を抑えるなど配慮しても、少し気を許すと発生してしまうケースもあります。
 
住まいの中で、まず気になるところと言えば、バスルームや洗面、トイレなどの水まわりです。
窓を開けたり換気扇を回すなどしても、湿気がたまってしまう場所です。
また、クローゼットや納戸など、空気が循環しにくい空間も要注意です。
扉も締め切りがちの狭いスペースでは湿気もたまりやすく、カビの生えやすいものです。
これらの場所に取り入れられる設備機器や建材商品には、カビの発生を抑えるさまざまな提案がみられます。
 
メーカー独自の素材や加工技術によって細かな工夫が施されているものも増えてきてるので、
選ぶ際には、性能やデザインだけでなく、日々のメンテナンスを楽にする技術も重視することが大切です。
 

 

◆システムバスのカビ対策

●排水口
システムバスでカビが気になる場所のひとつが、洗い場の排水溝です。
最近のシステムバス商品は、排水口のヘアキャッチャー部分に工夫を施し、
お手入れしやすく、ゴミの処理も簡単なものが一般的です。
排水口まわりなども凹凸を少なくし、汚れがたまりにくい形状となっていますし、
抗菌・防カビ効果を持つ樹脂などを用いてヌメリやカビ汚れの増殖を抑えたタイプもあります。
また、浴槽の排水口まわりもスッキリとした形状として、汚れや水アカがたまらないようにした製品もみられます。

 

 ●内装材
 システムバスの床材は、表面の形状や処理加工に工夫することで、水分が残りにくく、早く乾くタイプが一般的になっています。
また、壁や天井の部材の目地をなくしたり、形状に工夫するなどして汚れや水アカがたまらないようにしたものが見られます。

 

 ●カウンター
カウンターも汚れがつきやすい部分です。
裏側や奥の部分のお手入れがしやすいように、壁や浴槽と離れたデザインとなっていたり、
カウンターを取り外すことができる商品もあります。
凹凸のないデザインも増えてきています。

 

●出入口扉の形状
システムバスの出入り口扉では、カビの発生、浸透を抑えたパッキンを採用したり、
ゴムパッキンそのものを無くしたタイプもみられます。
また、汚れがたまりやすい扉の下の換気口のガラリを外して洗えることができるのも、
換気口をドア枠の上部や横に設けるなどの工夫を施した商品もあります。
扉の形状がスッキリしることで、埃や汚れも付きにくく、カビの発生を抑えることが可能でしょう。

 

◆洗面化粧台のカビ対策
 
●排水口
洗面化粧台もシステムバス同様に、排水口まわりの工夫が多くみられます。
ピンク色の汚れなどがたまりやすいフチの隙間をなくしたり、形状に工夫を施して水アカなどの掃除のしやすいものがあります。
簡単に取り外せるヘアキャッチャーを取り入れた商品もそろっています。

 

●水栓金具まわり
 水栓金具の根本に水がたまることで、発生する水アカやヌメリなどを防ぐ工夫が多くみられます。
水がたまらないように水栓金具を立ち上がりの壁面に設置したもの、ミラーキャビネット下に組み込まれたタイプなど。
その他、水アカをはじく素材のボウルを取り入れたり、ボウルとカウンターなどを継ぎ目のない一体成型としたものであれば、
汚れもたまりにくく、カビも抑えることができるでしょう。

 

◆トイレのカビ対策
 
●便器や便座のフチ
トイレでは、カビなどの発生の原因となる汚れがたまりやすい便器や便座のフチを無くしたものが増えてきています。
表面加工や素材に工夫を施すなどして、掃除のしやすいタイプも多くみられます。
全体的に凹凸を無くし、スッキリとした形状なのも特徴でしょう。
メーカーによってはイオンや除菌水などで、汚れの付着を抑制する商品もみられます。
 

 

◆調湿や通風に配慮した居室空間に用いる建材

●調湿性のある壁材
水まわりだけではなく、居室空間でも湿度が高ければ、カビの心配もあるものです。
快適な空間を生み出す調湿作用を持つ内装材なども注目されており、機能性の高いタイル、漆喰、珪藻土などの自然素材
壁やクロスにも調湿機能を持つタイプなどが揃っています。
商品や素材ごとに性能は異なるので、取り入れる空間、環境に合わせて選ぶことが大切でしょう。
 
●室内に風を通すルーバーやランマ付の扉
 室内の空気がよどまないように、効果的に通風が可能な室内扉や建材もそ揃っています。
ルーバーなどを取り入れた扉や、開閉機能を持つランマ付きドアなど、扉本体を開けなくても新鮮な風を取り込むことができるタイプが見られます。
 洗面室や納戸だけでなく、プライベートな空間でも取り入れることができるデザインの商品も増えてきました。
また、使い方に合わせて開閉し、風を通しやすい引き戸タイプの室内扉の商品バリエーションも豊富になってきています。
 

 

◆調湿や脱臭に配慮したクローゼットや収納
 
●壁装材
空気が循環しにくいクローゼットや納戸、収納スペースなどにもカビは生えやすいものです。
建材メーカーからは、湿気を吸収・放出し、収納内部をさわやかの保つ調湿建材、消臭効果やホルムアルデビド吸着性能などを持つ
収納・押入ボードなども提案されています。
これらの建材を取り入れたシステム収納などもみられます。
 
●カビ菌や臭いを抑制
靴などを収納する玄関システム収納には、イオンなどによって脱臭効果や付着カビ菌を抑制する機能を搭載したタイプおみられます。
玄関収納内を清潔に保つことができるでしょう。
設備機器や建材など、カビの発生を抑えることができる工夫は、見た目ではなかなか分からない技術も多いものです。
商品を検討する際には、必ずショールームで確認するようにしましょう。
 
具体的な性能や効果、メリットなど、ショールームアドバイザーに説明を求め、
しっかりと理解しておくことが大切です。
 
 
 

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