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家づくりを自分の希望通りにするには、 さまざまな項目を 解決していかなければなりません。
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もちろん解決していく順番は
お施主様によって違うかもしれません。
特にコストとの関係になればなおさらです。
しかしそれでも最終的には
自ら決めていかなくては進みません。
この他にも、コストにそれほど関係なくとも
優先的にチェックしていかなければならない
基本的なポイントがあります。
まずはその基本的な7つのポイントを
お伝えいたします。
1.動線計画
2.共用と専用をどう考えるか
3.太陽の高度のチェック
4.窓の目的は3つある
5.熱の検討
6.風の検討
7.音の配慮
それでは、各項目の詳細をお伝えいたします。
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1.動線計画
平面の間取りをどう動いて 日常生活をすごすかを考えることが 動線計画です。
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動線は、回り道でも近道でもいいのです。
ちなみに日本の昔の家は回れる平面でした。
機能的に考えることも大切ですが、
家族のなにげない会話が生まれる
動線をつくることも大切です。
2.共用と専用をどう考えるか
すまいには家族で共有するパブリックゾーンと、
個人で専用するプライベートゾーンの
2種類があります。
この2つをつなぐポイントは廊下にあります。
間取りを考える際は廊下の位置に注意することです。
3.太陽の高度をチェック
夏と冬の太陽高度には倍以上の差があります。
冬至において室内の採光はどの位とれるかを
チェックすることが重要です。
それによって窓の位置と
大きさの検討が必要になります。
4.窓の目的は3つある
窓には視認・採光・通風の3つの目的があります。
部屋の用途に合わせて窓の目的を明確にすることです。
そうすることでガラスの種類も変わってきます。
もちろん、大きさや取り付ける高さも違ってきます。
5.熱の検討
壁の中に断熱材を入れるのは
空気を動かさないためです。
空気を拘束する断熱材にはさまざまあります。
一般的にはグラスウールです。
壁の中ばかりではなく、窓ガラスの検討も大切です。
6.風は検討しましたか?
人間が暑い寒いと感じる温度のことを
体感温度といいます。
温度と気流の風速が特に影響を与えます。
この2つの調整をするのが風通しです。
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間取りを考えるときは「風の道」を つくっておくことです。
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7.音は配慮しましたか?
音や熱は個人差があり、
トラブルにもなりやすいポイントです。
音は外から入ってくる音もありますが、
自分の家から出す音もあります。
音には敏感な人は十分に対策を講じておくことです。
ちなみに一般の窓にさらに内窓をつけると、
近くに道路などがありうるさい所でも、
日常生活で望ましいと言われる
40dBまで抑えることができます。
最後に
家づくりは安心安全で
災害から人を守ることが第一です。
したがって構造などの躯体が
もっとも重要なことはみなさんおわかりのことと
思います。
今回お伝えした7つのポイントは
そういったハードな面ではなく、
ややソフトな面やコストにあまり左右されない
少しの工夫や配慮で
快適な空間が得られることをあげています。
特に熱や風や音の問題は目に見えない要素なので、
十分検討しておかないと
後で施しようがなくなってしまうので
注意が必要です。


