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コンセントプランのポイント

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2018/08/30(木) 家づくりのこと

 

暮らしの中で、日々、何度も使用するコンセント。

 

家づくりを進める中では、電気配線計画の際に検討し、

照明やスイッチなどと一緒に選んでいくことに

なるでしょう。

 

 

 

設備機器としては小さなものですが、

家づくりを終えた方の失敗談の中にも、

数が足りなかったり、

家具や扉に隠れてしまって使いづらい、

といった声は多く聞かれます。

 

プランニングによって日々の暮らしの快適さ、

使い勝手を左右する重要なアイテムと言えるでしょう。

 

一般的な住宅用のコンセントには、使用する

家電機器、使い方、配置する場所などによって、

さまざまな機能を持つタイプが揃っています。

 

また、デザイン面でも、

ホワイト系のタイプだけでなく、

シルバーやダークな色合いを揃えたもの、

和室に合うようなタイプ、

四角いプレートや丸みを帯びたデザインもあり、

誰でも使いやすいユニバーサルデザインもみられます。

 

今回は、コンセントプランを考える際のポイントを

お伝えします。

 

先ずは、コンセントの種類と特徴です。

 

 

◆主なコンセントの種類と特徴

 

 

  • ダブルコンセント

 

 

 

 

最も馴染みのある2コ口のコンセントです。

1コ口や3コ口などもあります。

 

 

 

  • マグネット式コンセント

 

磁石式のコンセントです。

 

コードに足を引っ掛けても外れるため、

高齢の方や幼いお子さんがつまずいて

転ぶのを防止します。

 

 

  • 抜け止め式コンセント

 

プラグを回さないと抜けない構造になっている

コンセントです。

 

AV機器やパソコンなど、

抜けては困る場所に取り入れましょう。

 

 

  • 扉(シャッター)付きのコンセント

 

差し込み口に扉がついているので、

幼いお子さんがいても安心です。

 

 

  • アース付コンセント

 

漏電防止、過大電流が家電機器などに

流れるのを防ぐため、アース線が

接続できるようになっているコンセントです。

 

洗濯機・電子レンジなどに用いられます。

 

 

  • アップコンセント(フロアコンセント)

 

床面上で使用するコンセントです。

 

使用しない時はフタを閉めることで

床面とフラットになります。

 

ダイニングテーブルの下に設置すれば、

鍋やホットプレートを使う際に便利です。

 

 

  • USBコンセント

 

タブレット端末やスマートフォンなどが

電源アダプタがなくても充電できるものです。

 

 

 

 

 

  • マルチメディアコンセント

 

電源、通信、情報がひとつになった

マルチメディア用のコンセントです。

 

 

  • 防水コンセント

 

庭やベランダなどの屋外に設置する、

防水タイプのコンセントです。

 

ガーデニングや洗車、ライトアップ用の照明などを

使用する際に便利です。

 

外壁面に設置したり、カーポートなどの

柱部分に組み込むことができる商品もみられます。

 

 

  • PV・PHEV充電コンセント

 

電気自動車(EV)や

プラグインハイブリッド自動車(PHEV)の

充電が可能なコンセントです。

 

カーポートや機能門柱、

機能ポールなどのエクステリア商品の中には、

充電コンセントを組み込むことができるように

設定されているタイプもみられます。

 

 

このように、コンセントには、様々な種類があります。

 

続いては、この数多くのコンセントを活用する

コンセントプランのポイントをお伝えします。

 

 

 

◆コンセントプランのポイント

 

 

  • ポイント1  

使用する家電の数をリストアップ

 

コンセントをプランニングする際には、

どの部屋にいくつ必要かを

明確にすることが基本です。

 

家電製品は予想以上に多くあるものです。

 

プランニングの前には、

新居で使用するものを

リストアップすることが大切です。

 

使用する部屋ごと、空間ごと、

明確にしておくと考えやすいでしょう。

 

たとえば、キッチンは

多くの電化製品が集まっている場所です。

 

 

冷蔵庫や炊飯器、電気ポット、電子レンジ、

トースター、コーヒーメーカーなど・・・

 

 

調理中には、ハンドミキサーやジューサーなどを

使用したり、また、ダイニングでは、

卓上型調理器などが必要な場合もあるかもしれません。

 

リビングであれば、テレビやDVD、FAX付電話や

パソコン、扇風機やヒーター、掃除機や

アイロンなどです。

 

洗面・脱衣室では、洗濯機やドライヤー、

電気髭そり。トイレでも、温水洗浄暖房便座、

電気暖房機用のコンセントが必要になるでしょう。

 

また、家の中だけでなく、屋外も検討しましょう。

 

ガーデニングや洗車などで

使用することも多いのです。

 

 

  • ポイント2  

使い方や動線、家具の配置や扉の開閉などを考慮する

 

使用する家電製品のリストアップが済んだら、

設置する場所を考えていきましょう。

 

コンセントは、部屋のコーナーに設置されることが

多くみられますが、ベッドやチェストなどで

隠れてしまうケースもあります。

 

また、室内扉の開閉によって、

使いづらくなってしまう場合もあるものです。

 

新しい住まいでの家族の生活動線や家具の配置、

扉の開閉などを考慮して、

プランニングすることが重要でしょう。

 

失敗しないポイントは、

まず、電気配線(設備)図に

新しい住まいで使用する家具や家電の配置、

室内扉の開閉などを書き込み検討することです。

 

実際には、照明やスイッチなどと一緒に、

設計担当者からの提案を

確認しながら決めていくことになりますが、

家電機器を空間のどこで、どう使用するのか、

わが家のスタイルをイメージしながら、

プランニングすることが大切です。

 

 

 

 

 

  • ポイント3  

位置や高さは使用するもの、使い方に合わせて

 

一般的に、コンセントは

床から25~40センチ程度の高さに

設置されているケースが多いようです。

 

掃除機を利用する際などは、

少し高めの方が使いやすい場合もあります。

 

高齢の方がいらっしゃる場合でも、

少し高めに設置しておくとかがまずにすむので、

使い勝手がいいでしょう。

 

机まわりは、70~90センチ程度といわれていますが、

設置する机やカウンターに合わせて設けましょう。

 

ベットサイドテーブルなどで使用するコンセントは、

それぞれの高さに適した位置に

プランニングしておきたいものです。

 

洗濯機やエアコン、冷蔵庫なども、

機器のサイズや設置方法によって検討しましょう。

 

トイレは、温水洗浄便座や暖房機器など、

使う機器に合わせて設けておくようにしましょう。

 

水まわりは、水滴がかからない場所に、

抜き差しの頻度や使用する機器の特性を考慮して

検討することが大切です。

 

 

  • ポイント4  

季節による使用機器の変化、

充電が必要なものも忘れずに

 

 

コンセントをプランニングする際は、

常時使用するものだけでなく、

季節によって使用する製品が

変化することも考慮しておくことも必要です。

 

 

たとえば、加湿器、扇風機、ヒーターなどは

数カ月間のみ使用するものです。

 

これらをどの部屋でどう使うのかを

明確にしておきましょう。

 

将来的に、子供が成長したり、高齢になることで、

必要な電気製品も増えることも

考えておきたいポイントです。

 

また、最近では、

充電が必要な機器も増えているので、

それらの数も数えておきたいものですし、

室内でペットを飼う場合などでも、

家電製品が必要になるケースもあるので、

ある程度の余裕をもって

プランニングする方がいいでしょう。

 

 

  • ポイント5  

適した機能のコンセントを選ぶ。早めの情報収集を

 

コンセントには、お伝えしたように、

さまざまな機能を持つタイプが揃っています。

 

それぞれの特徴を理解して、

家族構成や使用する場所に合った機能を持つタイプを

取り入れましょう。

 

特にマルチメディア関連は、

ネット環境なども含め、十分に検討が必要でしょう。

 

コンセントを選ぶ際には、

事前にどんなものがあるのか、

カタログやホームページ、ショールームなどで

最新情報の確認をしましょう。

 

家づくりの中で、

配線計画は初期段階に決定しなければならいので、

早めに情報収集をしておくようにしましょう。

 

 

 

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