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小さな家の収納づくり

チーフアドバイザー 宮里 將博 自己紹介へ
2022/06/03(金) シンプルノート

こんにちは。

チーフアドバイザーの宮里です。

今日のテーマは「使いやすい収納の作り方」です。

 

 

さて、今回は、

ついつい大きくなってしまう場所について

お伝えしていきたいと思うのですが、

さて、それは一体どこだと思いますか?

 

リビングでしょうか?

それとも書斎でしょうか?

 

あればあるほどいいと思う場所

 

ヒントはこれです。

お分かりになりました??

 

その答えは「収納」です。

どれだけあってもいいと思う場所ですよね。

 

しかし、実際のところは・・と言うと、

ただ単に収納を増やしても、

それに比例して収納力が上がるわけでもなく、

また片付けやすくなるわけでもありません。

 

それどころか面積が大きくなった分、

コストが上がってしまうことになるので、

コストを増やさずに収納を増やす方法を

知っておく必要があります。

 

「床面積=収納量」ではない

 

収納を考える上で知っておくべきことは、

収納の床面積を増やしたからといって、

収納量がアップするわけじゃない

ということです。

 

例えば、幅も奥行きも

それぞれ91cmの収納と

幅が2倍で奥行きが半分の収納は、

いずれも半帖という広さになりますが、

収納力や使い勝手は同じなのでしょうか?

 

この2つの収納は、

床面積が全く同じであるものの、

前者よりも後者の方が、

圧倒的にたくさんの物を

収納しておくことが出来ます。

 

では、その理由を考えてみましょう。

まず、前者の場合、

奥行きが78cmもあるのですが、

そもそもあなたの持ち物の中に、

そんなに奥行きが必要なものがあるでしょうか?

(せいぜい布団ぐらいでは?)

 

かといって、

奥行きをうまく利用するのも

なかなか難しいものです。

手前になにか置いてしまうと、

奥の物を取ろうとした時に、

いちいちのけないといけないからです。

 

また、奥に何を置いてあるのか

忘れてしまうこともあるでしょうし、

いちいち取り出すぐらいなら、

買ったほうが早いとなり

買うとなれば出費は増えるわ・・・

同じ物がまた増えるわ・・・

そして置く場所にまた困るわ・・・

という負のスパイラルに

陥りやすくなってしまいます。

 

他方、後者の収納は、

奥行きが浅くなるため、

手前になにかを置くことが出来ないし、

幅が2倍になったということは、

前者の収納の2倍多く、

物を陳列することが出来るようになります。

 

高さを有効利用するという考え

 

さらに、収納で大事なことは、

天井までの高さを、

いかに無駄なく使うかということです。

 

天井高が2m40cmだとしたら、

棚を2枚設置し、

1段あたり80cmのスペースにするのか?

棚をもう3枚増やして5枚し、

1段あたり40cmのスペースにするのか?では、

収納力に圧倒的な差が出るのは、

一目瞭然ですからね。

 

これを具体的に計算してみると、

78cm×3段=234cm、

169cm×6段=1014cm、

と最大で4.33倍も収納力に差が出てしまう

というわけですね。

 

このようにつくり方さえ分かっていれば、

無駄にコストを上げなくとも、

たくさんモノが置け、

片付けしやすく、また管理しやすい

収納をつくることが出来るようになります。

 

それどころか、これらを応用して、

収納を考えていくことが出来れば、

逆に面積を縮めながら、

より豊富な収納をつくることが出来ます。

 

ということで、

収納もただ単純にたくさんつくれば

それでいいわけではないということを、

覚えておいていただければと思います。

 

収納が増え、

面積が増えることによって喜ぶのは、

それによって建築コストが上がる

住宅会社だけですからね。

 

それでは、、、

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