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間取りは土地で決まるもの

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2022/03/16(水) シンプルノート

こんにちは。永田です。

今日のテーマは「日陰を避けて家を建てるとどうなるか」です。

 

 

例えば、あなたが家を建てる土地が、

東が道路に接している

間口11m×奥行き16.5mの55坪の土地で、

その南に2階建の家が建っており、

そのせいで、敷地の半分ぐらいまで

日陰になっているとしたら、

どのようなお家を建てるべきでしょうか?

 

さらに、南だけじゃなく

西と北にも家が建っており

周囲を家に囲まれているとしたら、

そこにどのようなお家を建てるのが

最も理想的なのでしょうか?

 

 

この場合、一般的には、

日陰になっている所を避けて

家を建てようとします。

 

つまり、陰になっていない部分にだけ

家を建てようとするため、

必然的に2階建ての家になるというわけですね。

 

そして、1階の日光が入ってくる場所には、

リビングや和室をつくり、

日が当たらなくていい場所には、

お風呂や洗面やトイレといった

水回りを配置すると思います。

 

2階には、寝室や子供部屋といった

プライベートルームを配置し、

出来るだけ、全ての部屋を

日当たりがいい南に配置し、かつ、

その南にはベランダをつくるのではないでしょうか。

 

さらに、道路面である東からも

朝の光がたくさん採り込めることから、

東にも大きな窓をつくり、

東と南からたくさんの光が

採り込めるようにすると思います。

 

これが、この土地に建つ、

最もポピュラーな間取りですね。

 

ですが、残念ながらこのポピュラーなお家は、

実際住んでみると、

様々なデメリットを痛感することになります。

 

例えば、1階のリビングにつくった

大きな窓から見える景色は、

「すぐ南に立ったお家の裏側」です。

 

つまり、エアコンの室外機や給湯器、

換気扇によって汚れた外壁や

ゴミが並べられた勝手口などを

眺めながら暮らすことになります。

 

それゆえ、そうならないように、

隣との境界に目隠しを設置することになります。

そうしないとカーテンも開けられないので、

家の中が薄暗くなってしまうし、

せっかくつくったウッドデッキも、

使いにくくなりますしね。

 

では、道路面につくった大きな窓はどうでしょうか?

これらの窓からは、光もたくさん入ってきますが、

同時に視線もたくさん入ってくるため、

カーテンを開けることが出来ません。

そして、光が遮られ家の中が薄暗くなってしまいます。

 

また、2階につくった子供部屋は、

小さな子供たちにとって、

使いやすいのでしょうか?

 

もちろん、そんなはずはありませんよね?

子供たちはお母さんの近くで居たいものだし、

散らかしたおもちゃを

片付けることもままならない子供たちが、

さらにそれを自分の部屋に

持って行くとは考えにくいですもんね。

 

つまり、リビングやダイニングに

荷物の全てが集中してしまうというわけですね。

結果、片付けしにくい家となり、

同時に、掃除もしにくい家になってしまう、

というわけですね。

 

この他、避けた日陰に出来た余白にも、

外構工事が必要となるため、

外構費用が余分にかかることになります。

 

ざっと、挙げると、

こういったことがこのお家を建てた場合、

考えられるって感じでしょうか。

 

では、次回は、

この土地にはどのような家を建てるべきなのか?

全く違う視点でお伝えしていきたいと思います。

この土地の可能性をより引き出す家づくりの考え方です!

 

それでは、、、

 

 

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