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家づくりの一丁目一番地

代表取締役 永田 勝健 自己紹介へ
2024/04/10(水) 家づくりのこと

家づくりの資金計画では、 

土地取得費+建築費+外構費+別途経費=自己資金+借入金、 

この計算式の左右のバランスを整えていくわけですが、 

左から計算を進めていくのと右から計算を進めていくのでは、 

家づくりの進め方や建てた後の暮らしに違いが生じます。 

 

結論から申し上げると、 

左から計算を進めていけば 

土地にせよ家にせよ理想に近い状況を実現しやすい反面 

資金面に皺寄せが来やすいのに対し、 

右から計算を進めていけば 

資金面を優先することになるため、 

土地にせよ家にせよ 

厳しい現実を目の当たりにしやすくなるというわけですね。 

 

もちろんこれは自己資金や所得、 

土地のあるなしによって異なるため、 

一概には言えないのですが、 

ほとんど自己資金を入れない状態で 

土地から買って家を建てる方には 

「家づくりで最も大事なことだ」 

と言っても過言ではないと思うので、 

どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。 

 

では、分かりやすく 

リアルに具体的な数字を挙げながら 

その違いを説明していきますね。 

 

✔️左から計算を進めていった場合 

 

例えば、住みたいエリアの 

土地相場が1000万円だとして、 

建てたい家の大きさが40坪ぐらいだとしたら 

家の総額は3000万円ぐらいになるのですが、 

これに外構費用として200万円、 

地盤改良費として100万円、 

それ以外に必要な経費として200万円、 

が別途でかかるとしたら 

家づくりの総予算は4500万円となります。 

 

そして出せる自己資金が300万円だとしたら 

4200万円を銀行から借りることになるのですが、 

これをボーナス払いなしで借りる場合、 

0.7%の固定金利選択型の場合なら 

毎月の返済額が112,778円で、 

1.4%の固定金利型の場合なら 

毎月の返済額が126,550円となります。 

 

つまり、これから35年という長期間 

どんなことがあってもこの金額を 

銀行に返し続けないといけないというわけなのですが、 

果たしてこれは現実的な話なのでしょうか。 

 

仮に夫の収入が400万円だとしたら 

手取りの半分がローン返済で飛んでいくことになるし、 

500万円あったとしても 

手取りの40%以上がローン返済で飛んでいくことになるし、 

600万円もあったとしても 

手取りの33%ぐらいがローン返済で飛んでいくことに 

なりますからね。 

 

問答無用で奥さんは 

働き続けないといけないですよね。 

 

おそらく今後は、 

所得が上がるどころか下がる可能性の方が高いし、 

倒産やクビになるリスクもゼロではないし、 

それ以外にも健康的リスクもあれば、 

親の介護問題なども可能性としては 

全くないわけではありませんからね。 

 

そんなわけで個人的には 

左から進めていくやり方ではなく、 

資金面を大切にする右から進めていくやり方を 

オススメしているというわけです。 

 

✔️右から進めていった場合 

 

右から進めていった場合、 

先程お伝えした300万円の自己資金に 

無理のない返済額から 

逆算した借入金を合わせた額で、 

家づくりの計画を立てていきます。 

 

仮に毎月の返済額を 

8.5万円までに抑えたくて、 

かつ固定金利にしたいのであれば、 

借入額は2900万円が上限となるので、 

合計3200万円で土地・家・外構の 

予算振り分けを行なっていくという感じですね。 

 

となれば、 

別途経費と地盤改良を合わせた 

300万円は同じようにかかるので、 

残りの2900万円で 

予算の振り分けを行うのですが、 

この場合弊社であれば、 

外構工事は「土地の坪数×1万円」で計算するので 

土地面積を50坪にするなら50万円にし、 

残りの2850万円でどんな家を建て、どこで土地を買うか 

を相談していくという流れをとっています。 

 

具体的には、仮に家の予算を2300万円にするなら、 

土地予算が550万円となりますが、 

この場合2300万円という予算をなるだけ超えないように 

間取りのヒアリングをさせていただくし、 

550万円という予算の中でまずは土地を探すようにしている 

といった感じでしょうか。 

 

もちろん、土地予算も建築予算も 

ずいぶんと厳しいものになるので、 

やりたいことを厳選していただくことになる可能性は 

高くなってしまうかもれません。 

いや、おそらくそうなるでしょう。 

 

しかし、今後35年もの間ずっと 

毎月の可処分所得が3〜4万円も違うとなれば、 

かなり違ってくるのではないでしょうか。 

 

オススメはその浮いた資金を 

積立投資に回していただくことですが、 

右から計算して家づくりを行いつつ 

積立投資を35年間し続けた方と、 

左から計算して家づくりを行い 

積立投資をしなかった方とでは、 

35年後には5000万円以上 

保有資産に差が生じているかもしれません。 

 

なので、この違いをご理解いただき、 

暮らしの豊かさと経済的な豊かさのバランスが取れた 

家づくりをしていただけたらと思います。 

 

それでは、、、 

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